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SIMULATION·投資・NISA·8分で読める·最終更新 2026.05.14

20歳から月3万円つみたてたら
60歳でいくら?

現役慶應生がインフレ込みでガチ計算してみた

KEY INSIGHTS / この記事のポイント

01月3万円×40年×利回り5% = 名目4,580万円。インフレ調整後は約3,000万円相当。
02複利の威力は 20歳開始と50歳開始で約10倍。大学生のうちが最大のチャンス。
03「投資しない」選択も、2,000万円以上の機会費用を払っている。
04シミュレーションは天気予報。過去40年で5〜6回の暴落を織り込むのが現実。
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フミト / 慶應義塾大学 経済学部 2年

マクロ経済学・金融論・行動経済学を学びながら、SBI証券で新NISA運用中。▸ 詳しいプロフィール

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20歳から月3万円つみたて投資したら60歳でいくらになるんだろう?」これ、興味あるけど、ちゃんと計算したことある人ってどれくらいいるでしょうか。ググると「○○万円!」みたいな答えが出てきますが、ほとんどがインフレを考慮していない名目額だったり、机上の計算で終わっているものばかり。

この記事では、現役慶應生としてマクロ経済学と金融論を学んでいる僕が、利回り別40年シミュレーション・インフレ調整後の実質価値・過去の暴落も込みのリアリティ補正まで、ガチで計算し「大学生が今こそ知るべき本質」をまとめました。

PART 01 · CONCLUSION

結論を先に:月3万×40年つみたての結果

ぐだぐだ前置きせず、いきなり結果を出します。

利回り 40年後の総額(名目) 元本との差
元本のみ(運用なし) 1,440万円
年3% 約2,780万円 +1,340万円
年5% 約4,580万円 +3,140万円
年7% 約7,840万円 +6,400万円

RESULT · 名目総額

¥4,580万円

月3万円 × 40年間 × 利回り5%
= 元本1,440万円 + 運用益3,140万円

7%なら7,840万円! マジか!」って思いますよね。僕も最初、この計算をした時に「現役慶應生としてよかった、まじで」と一人で興奮していました。でも、ここで終わるのが普通のメディアです。この記事ではもう少し深掘りします。なぜなら、この数字には決定的な「ある視点」が抜けているから。

PART 01 · TAKEAWAY

利回り5%で40年つみたてれば、月3万円が名目4,580万円に。でも、この数字には致命的に欠けている視点がある。それが「インフレ」。

PART 02 · METHODOLOGY

計算の前提を全部見せます

「数字を見せられても、計算根拠が分からないと信用できない」——僕もそう思うタイプなので、まず前提を全部開示します。

計算式(年金終価係数)

FORMULA · 年金終価係数

FV = P × ( (1 + r)n − 1 ) ÷ r

FV = 将来価値(Future Value)
P = 毎年の積立額(月3万 × 12 = 36万円)
r = 年利回り
n = 期間(年)

なぜ3%・5%・7%で計算したか

  • 3%: 国内債券中心のかなり保守的なポートフォリオ想定
  • 5%: 全世界株式(オルカン)の過去30年の平均リターンに近い
  • 7%: S&P500の過去30年の平均リターンに近い(為替変動含まず)

PART 03 · THE POWER OF TIME

授業で衝撃を受けた「複利の本質」

1年の必修「マクロ経済学入門」で、教授が黒板にこんな式を書きました:72 ÷ r = 資産が倍になる年数。これ、「72の法則」と呼ばれる金融教養の基本中の基本。年5%運用なら14.4年で資産2倍。20歳で100万円を5%運用 → 34歳で200万円、48歳で400万円、62歳で800万円。

「複利は宇宙最強の力である。
理解した者は稼ぎ、理解しない者は払う。」

— ALBERT EINSTEIN(と言われている)

「元本100万円が、ただ放置するだけで800万円になる」という現象。これって、知ってる人と知らない人で 人生のお金の景色が変わるレベル ですよね。逆に言うと、つみたて開始が遅れれば遅れるほど、複利の魔法が効く時間が短くなります

開始年齢 60歳時点の総額(月3万×5%)
20歳から(40年) 4,580万円
30歳から(30年) 2,490万円
40歳から(20年) 1,230万円
50歳から(10年) 465万円

KEY DIFFERENCE

10

20歳開始と50歳開始で生まれる差
大学生のうちに始めることの最大の意味

PART 03 · TAKEAWAY

複利の燃料は時間。20歳と50歳では10倍違う。これは知識でカバーできない、有限資源の話。

PART 04 · THE INFLATION TRAP

「インフレ」を考えていない数字に意味はあるか?

マクロ経済では、最初に「名目変数 vs 実質変数」という概念を叩き込まれます。40年後に7,840万円あったとしても、その時の物価が今の2倍になっていたら、実質的には今の3,920万円分の価値しかない実質リターン ≈ 名目リターン − インフレ率。日銀の目標インフレ率は2%/年。

名目利回り 名目40年後 実質40年後(2%インフレ調整)
3% 2,780万円 約1,920万円
5% 4,580万円 約2,990万円
7% 7,840万円 約4,890万円

「年5%運用」がやっと「今の3,000万円相当」になるのが、現実的な見方です。

PART 04 · TAKEAWAY

名目額に騙されず、実質購買力で考える。「7,840万円!」より「今の購買力でいくら相当か」が本質。

PART 05 · OPPORTUNITY COST

「始めない選択肢」の機会費用はもっと大きい

経済学には「機会費用 (Opportunity Cost)」という重要概念があります。月3万円を銀行預金で40年放置(金利0.001%)→ 約1,440万円(インフレ調整後 約940万円相当)。月3万円を5%運用 → 名目4,580万円・実質2,990万円。差額は名目で約3,140万円、実質で約2,050万円。「投資しない」を選ぶことは、2,000万円以上の機会費用を払っていることになります。

HIDDEN COST

¥2,000万円+

「投資しない」を選んだ時に
こっそり払っている機会費用

⚠ もちろん、生活防衛資金(生活費6ヶ月分程度)は預金で確保すべきです。「全額投資」を勧めているわけではありません。

PART 06 · REALITY CHECK

机上の計算 vs 現実:過去40年の本当の道のり

「平均5%」は過去40年を均した結果。実際の市場は絶対にこんなに平坦には進みません

時期 イベント S&P500 最大下落率
1987年 ブラックマンデー -34%
2000-2002年 ITバブル崩壊 -49%
2008年 リーマンショック -57%
2020年 コロナショック -34%
2022年 インフレ・利上げショック -25%

40年で5〜6回、大きな暴落を経験するのが普通。シミュレーション通りには絶対進みません。

PART 06 · TAKEAWAY

シミュレーションは天気予報、現実の市場は天気。暴落が来ることを織り込んだ上で設計する。

PART 07 · CONCLUSION

それでも、大学生はNISAを始めるべきか?

僕の結論:始めるべきだが、「無理しないで始める」ことが何より大事。月100円から始めてOK。全世界株(オルカン)か米国株(S&P500)のインデックスを選ぶ。生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分)を確保してから。暴落しても積み立てを止めない。僕自身、SBI証券でNISA口座を開設して、月数千円からつみたて投資を始めました。「始めた」という事実自体が、大学生時代の最大の資産だと今は思っています。

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FAQ

よくある質問

Q. 01

月3万円も出せません。少額でも意味ある?

全然OK。月1,000円でも、20歳から40年で約153万円(5%運用)になります。「始める習慣」自体に大きな価値があります。

Q. 02

株価が半分になったら積み立てを止めるべき?

むしろ逆。暴落時こそ「同じ金額でより多くの口数が買える」状態。ドルコスト平均法が機能する瞬間。

Q. 03

NISAと通常の証券口座、どっち先がいい?

間違いなくNISA優先。年間360万円までの投資の運用益が完全非課税。使わない理由はありません。

CONCLUSION

シミュレーションの「先」を見る目を持とう

  • 月3万×40年×5% = 名目4,580万円(実質約3,000万円相当)
  • 複利は時間が最大の燃料。大学生のうちに始める意味はここに
  • 「投資しない」選択も、実は2,000万円以上の機会費用を払っている
  • シミュレーションは天気予報、現実は天気。暴落を織り込む
  • 始めるなら少額からOK、まずNISA口座開設から

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DISCLAIMER · 免責事項

  • 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの購入・申込みを推奨するものではありません。
  • 本記事内の試算は仮定に基づくシミュレーションであり、将来の運用結果を保証するものではありません。
  • 投資には元本割れリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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